伝説的ブランドの本質を守りながら、いかにリデザインするか
これほど歴史ある(もちろん最高の意味で)ブランドを手がけるとき、その歴史から切り離して考えることはできません。本当に心を動かす成果を目指すのであれば、なおさらです。その成果は、次のすべてを満足させるものでなければなりません。
- クライアント企業自身
- ファンやサポーター(彼らが抱くブランドのイメージを損なうことなく)
- リデザインに携わるスペシャリスト自身。そう、つくり手自身を奮い立たせる成果だけが、クライアントから最高の評価を得られるのです。
そこで私たちは、このプロジェクトに着手するにあたり、「CSKA」という略称にまつわる固定観念を捨て、クラブの歴史を徹底的にリサーチすることにしました。事実や年表だけにとどまらず、さらに一歩踏み込み、この名門クラブを取り巻く神話や伝説を収集・整理し、それをもとに新たなクリエイティブコンセプトを築き上げました。
ロゴ
SoloMediaに求められていたのは、単なるロゴの刷新より少し大きな仕事だったのです…
リブランディングの目的
- CSKAブランドのビジュアル表現を刷新する
- クラブとしての本質と認知度を保ちながら、ファンのスタイルやライフスタイルに合った、より現代的なデザインにする
- 統一されたスタイルでコンテンツを制作するための基盤を整える
- オーディエンスとのブランドコミュニケーションをシンプルにし、ウェブサイトやSNSなど各チャネルでのユーザー体験を最適化する
手がけた業務
仕事は王道のプロセスから始まりました。チームはスポーツ業界と市場、最新トレンド、現代のファンの嗜好についてマーケティングリサーチを実施。いくつもの仮説を立てて検証したうえで、「ラディカル」「コンサバティブ」「その中間」の3つの案を提案しました。
クライアントが選んだのは2つ目のコンサバティブ案。それをベースに、メインとなるクリエイティブコンセプトを開発しました。
クラブの認知度を守るため、クライアントと相談のうえ大胆な変更は見送り、SoloMediaのチームはCSKAのビジュアルから余分なものを削ぎ落とす「フェイスリフト」を施しました。とりわけ力を入れたのが、ロゴのデザインのシンプル化です。ソビエト時代から使われてきた旧ロゴは非常に重厚で、細部が多すぎて視覚的に情報過多になっていました。新しいデザインによって、ロゴは「クリーン」で印象的なものに生まれ変わりました。
ビジュアルポジショニング
色が持つエネルギーは、ロシアのスポーツ美学の伝統そのままに受け継ぎました。私たちが加えたのは、かたちと明快さだけです。幾何学的なエレメントとコントラストの強い色の組み合わせがひとつのビジュアルの流れとなり、勝利へと駆け上がるダイナミズムをそのまま伝えています。
コーポレートアイデンティティとブランドブック
統一されたスタイルでのコンテンツ制作という課題を解決するため、ブランドのデザインとビジュアルコミュニケーションの要点をすべてまとめたブランドブックを作成しました。あわせて、名刺、バッジ、表彰品、バナー、パンフレットのデザイン案も提案しました。
印章と書類のデザインも個別に作り込みました。次のステップとして、ブランド空間とグッズ(Tシャツ、CD、文房具など)のリニューアルを提案しました。どれほどスタイリッシュなグッズに仕上がったか、ぜひ下の画像でご覧ください。
プレゼンテーション映像
わずか30秒の映像でも、千の言葉に勝ります。だからこそ、刷新したブランドとスポーツクラブの一体感を伝えるという課題に対し、私たちは最適な映像フォーマットを選びました。
制作はすべてCGとシミュレーションで行いました。完成したのは、ホッケー、サッカー、バレーボール、バスケットボールというCSKAの4競技を紹介する、ダイナミックで情報量豊かな映像です。4つの競技は、ひとつのCSKAブランドのもとに束ねられています。
ウェブサイト
SoloMediaのチームは、CSKAのためにまったく新しいブランドプラットフォームを構築しました。ロシア最大のスポーツクラブが持つ奥深さ、哲学、価値観、そして幅広い競技領域を表現できるよう、サイトの構成とコンテンツを設計しました。
その結果、スタイリッシュな外観と先進的なユーザー体験を備えたデジタル空間が誕生しました。
コミュニケーションチャネルを貫く統一スタイル
SNSでのプロモーションには、包括的なアプローチが欠かせません。そこで、特定のオーディエンスに自然になじむ統一ビジュアルに加え、全体的なコンテンツ戦略を設計しました。あわせて、コンテンツのカテゴリー分けや広告クリエイティブに使うグラフィックの例も提案しました。
春
夏
秋
冬








